筆者:別府厚生
  1938年東京生まれ。少年時代と1974年以降、奄美大島在住。
  趣味は写真撮影、ヴィデオ撮影、釣り、囲碁等。





【かくれ浜】
笠利町喜瀬の沖合にあって、ふだんは水没しているが、大潮の干潮時にのみ姿を現す砂浜で、そのため「かくれ浜」と呼ばれる。見られるのは4月から8月か9月までの新月と満月の頃の3日間ほどで、干潮時の2時間足らず。
それだけに、晴れた日の大潮の干潮時、生まれたてのように浮き上がってくる純白の砂浜は感動的である。初めてこの浜に渡ったとき、私は砂の上に自分の足跡を印すのがためらわれて、ただ浜の周囲を一回りしながら写真を撮った。
行き方は、最寄りの海岸から歩いて渡るのがベストである。ただし腰から胸のあたりまで濡れるのを覚悟しなければならない。7〜8分で到着できるが、途中予想外に深くなっていたりするので要注意。夏休みなど友人どうしであるいは家族連れで渡る姿が目撃される。